成人の日の「夢」
晴れ着姿のお嬢さんに「おめでとう!」って声をかけたいけども、日本ではそういう事するとびっくりされちゃうから、心の中で呟く。
裏金がどーとかこーとか言ってる政治家の大人たちも、きっとハタチの頃は、夢と希望に溢れていたはずだ。
私はそんなに立派な大人じゃない。
成人式から20年以上経つけど、日々自分の生活でいっぱいいっぱいという情けなさ。
それでも...人生の先輩として、ちょっとだけ言わせてもらえば、
夢を忘れずに進んでいけば、いい事がちょっとはあるっていう事。
大人になると、いろんな言葉が耳に入ってくる。あれっ?と思う事もある。
でも自分の夢や想いを大事に育んでいけば、いい事あるから!
私の成人式の思い出は、事あるたびに話すんだけど、憧れの石井竜也さんとラジオの電話リクエスト企画で、お話しさせてもらった事だ。
石井さんが悩みを聞いてくれるという企画で、悩みをでっち上げて電話をかけたものだった。
そして、話をちょっと違う方に曲げて
「私、音楽の仕事がしたいんです!」
という気持ちをやっとの思いで伝えた。
それから20年以上経った、2024年の成人の日。
ゴスペル好きの私は、そういえば、石井さんが和田アキ子さんのために書いたゴスペルっぽい曲があったなぁと思い、聞いてみた。
曲名は「夢」
今度行くセッションでやってみようと思い、曲について調べてみると...そこには、そのセッションのホストをされている方の名前がアレンジャーとしてクレジットされていた。
「ジュリアーノ勝又」こと、勝又隆一さん。
その方は、私の大好きな米米CLUBのサポートメンバーをされていた方で、もちろんライブ拝見したこともある。
憧れのステージに立った事がある方と一緒に演奏出来る、
憧れのステージに立った事がある方のがアレンジした曲を、ご本人に演奏していただく。
私が耳コピした譜面を見た勝又さんが
「わぁ!やったねぇ!」
と、懐かしそうにおっしゃってたのは嬉しかった。
20歳の成人の日に私が言い放った
「音楽の仕事がしたいんです!」
は、まだまだ道半ばである。
でも、それでも、夢を追い続けると、こんな素敵な出会いがあるのだ。
ー迷わず今はただ 信じたとおり進めばいい
ーいつでもあの頃の ときめきを忘れないでよ
和田アキ子「夢」より
勝又さんは、ALSという筋力が痩せていき、体が思うように動かせなくなる難病と戦っている。
それでも「夢」を伴奏していただいたら、聞いたことあるピアノのフレーズが聞こえてきて、歌いながらニヤニヤしてしまった。
勝又さんが弾き続ける限り、スケジュールが合えば、伺って色々教えてもらいたい!
大人になるのは悪くないよ。
大人になっても全力で夢を追いかけるのも悪くないさ。