「あぁ〜、もうこのままずっと歌っていたい!!」
そう、その時の「ずっと」が今、私が歌っているところへ続いています。
なんとも言えないワクワクした気持ちと、
何かに包まれている心地よさ(今思えば、多分みんなの声に包まれている心地よさだったんだろう)と、
私ってここにいてもいいんだという気持ちで、
テンションが上がったというか、もうとにかく楽しくて楽しくて、ずっと歌ってたい!!
これが初めて人前で歌った、ゴスペルをいう音楽を体験した時の私です。
本当に、たった1枚のチラシを大学の事務室で見つけたことが始まりでした。
そのチラシが、こちら!
ね、なんの変哲も無い普通のチラシでしょ??
思い出が強すぎて、手放せませんが、よく持ってるよね私も、20年も前のもの。(笑)
実はこの時、もう1枚別のチラシを持ち帰りました。
それは演劇のワークショップ。
ゴスペルのワークショップは、のちに歌を届けるボランティア活動が計画されていたため、
募集要項にボランティアへの理解を書く作文みたいなのがあって、
それをもとに選考し、通過した人だけがワークショップに参加できるということになってました。
そうかぁ〜、ダメな場合もあるのか・・・。
でも人前で何か表現をするのが好きなのと、子供の頃から演劇を見る会に入れてもらってて、
高校生の時も演劇部だったので、ゴスペルがダメな時は演劇でもいいかな?
そんな思いで2枚のチラシを持って帰りました。
もちろん、私は歌の方が好きだったので、ゴスペルのワークショップに行きたい!
と思ってて、その願いが通じ、ゴスペルワークショップ参加へのお許しをいただきました。
とはいえ、英語の曲なんて聞いたこともないし、歌おうと思ったことない。
自分が見て育ったアニメの主題歌と、JPOP、その当時は椎名林檎さんとか、矢井田瞳先輩とか、DoAsInfinityとかばっかり聞いて歌ってました。
あとあと思い返せば『天使にラブソングを』を小学生の時に授業で見たことあったなーって感じで、あんまり印象に残ってない。
だから、レッスンの最中の発音の練習とか、まぁつまらないことつまらないこと。
なんでそんなことしなきゃいけないんだぐらいの気持ち(笑)
子供の頃、英会話教室にも長いこと通わせてもらってたので、なんで会話と発音が違うんだよ!!みたいな気持ちにもなり。(笑)
途中で離脱しようかと思ったぐらい、自分が英語の歌を歌いたいとか、歌っているイメージが全くありませんでした。
でもレッスンしている間に、一緒にレッスン受けてる人とも仲良くなって
「とりあえず、最後まで参加するのも悪くないな」と思ったのが離脱しなかった理由です。
(あの時離脱してたらと思うと、想像を絶しすぎて笑えるわ〜)
あと、もう1つ、つまらないと思ったのが、ピアノ1本でレッスンをしていたので、ゴスペルのあの華やかさとかノリが全然なかったんです。
私が聞きそびれていたのかもしれませんが、原曲をレッスンで聴いた記憶もなく、今みたいに、タイトルをネットで調べたら音源が出てくる時代でもないから、えらくつまらない音楽に聞こえてしまってました。
でも先生が本番に向けて、伴奏用の音源(打ち込み)を作ってきてくださってて、本番の舞台で初めてその音源を聴いた時に、初めてコンテンポラリーゴスペルのかっこよさを体感したわけで、
もうそれが楽しくて楽しくて、ただただかっこいい曲で、その中に自分が居られることが楽しくて、
「あぁ〜、もうこのままずっと歌っていたい!!」
ってなったものです。
「ずっと」って・・・いつまででしょうね?
でもとりあえず20年は来たぞ、20年前の私(笑)
ちなみに、ステージが終わって、楽屋でテンション上がりすぎた私は
「先生、やばい、楽しい、もっと歌いたい」って直談判?してました。
そしたら、先生が一言こう返してくれました。
「それは贅沢やな」